1988年に武田薬品工業の「アリナミンV」に対抗する形で当時の三共が開発した栄養ドリンク「リゲイン」。今でも多くの人に愛飲されているだろう。
発売当時の日本はバブル真っ只中。「エコノミックアニマル」と海外から評されるほど、多くの日本人は労働時間の長さを美徳としていた。もちろん今でもその風土は残っており、「他の人が残業している中、帰りにくい」といった声は多く聞かれる。さらにその当時は今の若者達からは「社畜」と評されるような会社員が多かっただろう。
当時のCMではCMソング「勇気のしるし」が話題となったリゲインの「24時間戦えますか」の他、高田純次がCMに出演していたグロンサンの「5時から男」が共に流行語になった。
それから30年経った今、CMの変化からその社会状況が読み取れる。
リゲインのCMから読み取る社会状況
CMはリゲインが2014年から放送しているものだが、CMソングは「勇気のしるし」のまま。しかし、歌詞が「24時間戦うなんてしんどい」や「それぞれのエナジー」とされ、歌詞も8分の1から6分の1の労働時間である「3、4時間戦えますか」となった。
歴代広告のキャッチコピーを見ると時代背景がよくわかるだろう。
24時間、戦えますか。(1988年6月〜1992年7月、2006年5月〜現行)
全力で行く。リゲインで行く(1992年12月〜?)
くやしいけれど、仕事が好き。(1994年〜?)
その疲れに、リゲインを。(1996年??月〜?)
たまった疲れに。(1999年2月〜?)
ポジティブリゲイン(2001年)
疲れに効く理由(わけ)がある。(2004年4月〜2006年4月)
飲むところ敵なし。
攻めの一本。
※リゲイン エナジードリンクのコピー
24時間戦うのはしんどい。(2014年)引用:Wikipedia
3,4時間戦えますかのCMは3分30秒から