オイシックスが設立されたのは2000年6月。そこからなんと15期連続で売上を伸ばしており、絶好調のようなので2016年5月11日の決算発表資料を中心に状況を見ていきたいと思います。
オイシックスとは
オイシックスは元マッキンゼー・アンド・カンパニーにいた高島宏平氏が代表として設立。最初は生鮮食品20品目から販売をはじめ、商材を広げていきます。2010年11月には初の実店舗を恵比寿に出店、リアル店舗も徐々に広げていきます。今ではイオンやクイーンズなどの店内コーナーを含めると東京、千葉、神奈川、愛知に30店舗を展開しています。
2013年3月には東証マザーズに上場し、業績を伸ばし続けています。
オイシックスの事業系統図
出典:オイシックスHP
生鮮品や加工品を直接仕入れ、EC事業を通じてユーザに提供するモデルです。
カテゴリ別売上構成比
生鮮食品から開始したオイシックスも商品数を増やして、現在では加工品の方が売上が高くなています。
商品ラインナップ
野菜から酒類まで様々な商品を扱い、ポイントはこれらの商品を全国各地の農家などから直接仕入れているところですね。以下が地域別生産者契約数です。
地域別生産者契約数
ざっと見たところでオイシックスの業績を見てみます。
業績概要
創業から15期連続成長って凄いな。インターネット領域で15年続いている企業はそもそも限られてきますが、一度もマイナス成長せず売上を伸ばし続けているというのは定期購入を中心とするストック型のビジネスモデルが一つの要因だと思います。
経常利益も過去最高と絶好調のようですね。
ストック型モデルで重要な定期購入会員数をやはりオイシックスも最重要指標においているようで、その会員数推移を見てみましょう。
定期購入会員数の推移
ジリジリと伸び続けています。この成長が鈍化しない限りオイシックスの業績は安泰でしょう。
差別化要素を強化
有名シェフメニューの強化や、賞味期限5日対応Kit、忙しい現代人にありがたいカット野菜や冷凍野菜などプレミアム時短関連商品というものを強化しています。
リアル店舗のスーパーで手に入りづらい商品が健康的で手軽に調理もできるというのがいいですね。
それにしてもコンサル出身の経営者がIT業界に増えてきたな。マッキンゼーはDeNA創業者の南場氏や元ミクシィ社長の朝倉氏など。最近だとアクセンチュア出身が多いかな。
オイシックスも実績が計画とぴったりと合ってくるし、マッキンゼーで身につける客観的なデータに基づくファクト主義とか影響大きいのだろうか。