総額2,100億円で10年間もサッカー・Jリーグの配信権を獲得したという話題のDAZN(ダズンではなく、ダ・ゾーンと読むそうだ)の様子がどうもおかしい。
Jリーグの配信権はこれまでスカパーJSATが獲得し配信を行ってきたが、DAZNを傘下に持つイギリスのパフォームグループが昨年7月に巨額の資金で獲得。現状ではテレビ放送以外の配信の権利はDAZNのみが持つようになっている。ここ最近のJリーグはテレビでの放送は優勝を決める試合など一部に限られているので、J1だけでなく、J2・J3などを見るにはこのDAZNを見るしかなくなったわけだ。
当初はスカパーを愛してやまない人以外にとっては朗報ばかりだった。カメラを2倍近い16台配置したり、見逃し配信サービスやハイライト番組などコンテンツは充実。テレビでもインターネットに繋げることができれば見ることができるし、スマホやタブレットでも視聴できるようになった。
しかし、いざJリーグが開幕したとなればトラブルが続いている。発表によるとJ1リーグ「ガンバ大阪対ヴァンフォーレ甲府」とJ2リーグ「愛媛FC対ツエーゲン金沢」のライブ配信、J2リーグ全試合の見逃し配信が視聴できないようになっていたという。
トラブルの原因を「配信映像へ方式変換するプラットフォームにあるスケジューリングシステムの構築誤差が起因したと予測されます。DAZNプラットフォームにて障害の対処を試みるも非常に稀な事象であったため即時復旧に至らず時間を要してしまいました。尚、中継制作による障害ではありません」と公式発表。DAZNのCEO・ジェームズ・ラシュトン氏も謝罪し、早急な改善と再発防止に努めるとしているが色々と情報を見ているとどうも問題は別のところにあるかもしれない。
今回のトラブルで当然、毎月月額費用を支払っている加入者の退会が相次ぐと予想されていた。
しかしなんと偶然、退会ボタンが消えてしまう不具合が発生しているという。
DAZNの退会ボタンはどこへ消えた?
以下、引用
1 :名無しのハムスター2017年02月27日 10:09 ID:MH7uI0Mu0
退会ボタンが行方不明とか草引用:ハム速
調べたところどうやらこういった不具合は今回に始まったものでは無いらしい。
以下のブログでは配信予定だったWWEを楽しみに「お試し無料期間」を利用してDAZNに入会したものの、配信予定がいつになっても明確にならなかったようで無料期間で退会しようとしたという。
すると・・・
以下、引用
もうすぐお試し無料期間が終了なので、WWEの放送内容が決定するまで退会しようと思いました。
そこで、退会方法を調べるとヘルプに【退会方法について】というリンクがありましたのでクリックすると・・
このようが画面が表示されて、【マイ・アカウントの「登録情報」】で退会が一発でできると理解しました。
しかし、そのマイ・アカウントではまたもDAZNの闇が待っていたのです。
その自分の登録した内容が表示される「マイ・アカウント」の画面に入り、退会ボタンらしきものを探しても見つかりません。そして注意深く画面を見ると奇妙な文章が書いてあるのです。
『恐れ入りますが、退会ボタンが見当たらない場合は、カスタマーサービスにお問合せくださいませ。』
引用:JETS狂の宴
退会ボタンが見当たらない場合は、カスタマーサービスにお問合せくださいませ。
退会ボタンが見当たらない場合は、カスタマーサービスにお問合せくださいませ。
退会ボタンが見当たらない場合は、カスタマーサービスにお問合せくださいませ。
(´-`).。oO
初めてみた、こんな記載。
昔のガラケー時代に携帯キャリアの決済代行を利用するいわゆる”公式サイト”の間で横行した「退会ボタン隠せ競争」を彷彿とさせる事態。
「退会ボタン隠せ競争」とはまだインターネットビジネスの黎明期だった2000年代に公式サイトを運営するガラケー企業の間で横行し、退会率を減らすためにいかにサイト上から退会ボタンを隠すかを企業間で競い合った。
サイト上に「退会はコチラ」など明確に記載する企業はあまり見かけず、「お問い合わせ」などをクリックして何階層もくぐって、やっと退会にたどり着けるというものだった。
退会途中に出てくる「退会しないとこんないいことあるよ」などのアピールはまだいいほうで、容量の重い画像をページにふんだんに盛り込みなかなか表示されないようにしたり(当時は2G・3Gと通信速度も遅かった)、ひらがなで記載された「やめる」ボタンを押せば、「退会をやめる」となり、トップに戻されることもザラだった。
次第にキャリアからの規制も厳しくなり、退会にものすごい時間がかかるようなエグいフローを見ることも少なくなったが、それでも各社工夫?を凝らして退会しづらいようにしていた。
スマホ時代となりAppleやGoogleなどの課金ルールなども厳しくなり、消費者庁の目も昔よりは厳しくなったせいか、最近ではそういう施策を実施している会社は少なくなった。
そんな中で海外から進出してきたDAZNの退会ボタンのトラブル。たまたまシステム障害で退会ボタンが消えただけなのだろうか――。