スポンサーリンク

日本のIT企業と政治の関係。ロビー活動はどこまで行われている?

シェアする

日本のインターネット企業は長らく政治に対しては無関心の企業が多かった。なぜ無関心だったかというと、それだけインターネット企業の経営者が若くて、無知だったからだと思う。

その後、薬事法改正の問題などでEC関連に大きな懸念が浮上したことがキッカケなのか、2010年に楽天やサイバーエージェントなど、ネット系企業が中心となって新経済連盟を設立。今後は若い人材中心のIT企業もロビー活動を強化していくのかと思われたが、設立時に参加した779社の内、2017年9月時点には495社にまで減少。ヤフーも設立後、早々に退会するなど、先行きは明るくない。

もはや人数が重要な政治活動において、影響力は限りなく小さくなってしまっただろう。

その中でも政治力に長けているのは、老舗出版社であるKADOKAWAと合併したドワンゴだ。

スポンサーリンク

Kindle本 400円OFFクーポン配布中

日本のインターネット企業の政治対策

インターネット産業と呼ばれるものが芽生えたのは1990年代後半。後に1990年代後半から2000年前半までをネットバブルだと言われたが、その市場規模は成長を続けている。一時的に崩壊したが、長期的に見れば他業種に例を見ないほど大きく成長している。(光通信などの一部の株価は異常な値をつけたが)

長らくインターネット企業は政治に無知・無関心だった。

そんな中、2010年に楽天が一般社団法人である新経済連盟を立ち上げ、日本を代表する企業であるサイバーエージェントを始め、ヤフー、グリー、ミクシィ、日本オラクルなど一般会員として238社が参加し、eビジネス推進連合会として発足した。(ヤフーは2012年に退会。)

2013年の参議院選挙のときには鈴木寛、世耕弘成、高井崇志、林芳正、三宅伸吾、山本一太、和田政宗、木村義雄氏など政治家の推薦候補者8名を発表し、政治への影響力を高めようとしていた。

しかしそれよりも前から政治対策に優れた企業がある。ドワンゴである。

ドワンゴと麻生副総理の麻生家との関係

ドワンゴの元取締役に麻生副総理の甥、麻生巌氏

現在は取締役を退任してしまったようだが、数年前まで麻生副総理の甥、麻生巌がドワンゴの取締役に就任していた。

麻生巌氏は現在では福岡を地盤として大きな力を持つ麻生グループの中枢である株式会社麻生の代表取締役社長である。

株式会社麻生は首都圏では知名度は低いかもしれないが、福岡では従業員が2404名、グループ社数が84社という大企業である。

ちなみにも川上会長と麻生巌氏は対談本を出版しており、面白かったので紹介したい。

以下、本文から一部引用

麻生巌
「最近、日本の行末というか、日本がダメになる理由みたいなものをよく考えるんですよね。このままじゃまずいのはみんながわかっているのに、なんで良い方向に向かっていけないのか。」

川上量生
「何かしらの答えは見つかったの?」

麻生巌
「1つ思ったのは、結局、今の日本の会社って、「言い訳できる製品開発」にいきすぎたんじゃないかなって気がするんですよ。言い訳といっても、「軽くなった」とか「性能が上がった」とか「画素数を増やした」とか、そういう「言い訳」ですね。

仮に、つくったものが売れなくても、「いやぁ、薄くしたんですけどね」「性能は上がったんですけどね」という言い訳ができてしまう。そういう「リスクの無い製品」ばかりになっている気がするんです。

それって、一見すると合理的な選択に思えるんですけど、実は敵に読まれやすかったり、競争力があまりない選択だったりする。だからビジネスにおいては、いかに読まれない行動をするか、いかに他人から理解できない、それでいて合理的な判断ができるかっていうのが、やっぱり重要だろうと。」

引用:ルールを変える思考法 川上量生

ドワンゴ子会社の元取締役に麻生副総理の息子、麻生将豊氏

ニコニコ動画の販売部門「ニコニコ直販」「ニコニコ市場」を下請けするドワンゴの子会社「株式会社エクストーン」の登記簿に麻生太郎元総理の息子である麻生将豊氏の名前が確認されている。

2014年4月時点の登記簿謄本に掲載されており、現在も取締役であるかどうかは不明だが、麻生家全体としてドワンゴと深い結び付きがあるのは間違いないだろう。

ドワンゴ会長の川上量生氏が小沢一郎に献金も

最近の献金状況は不明だが、民主党が政権を取るかなり前になるが2004年~2006年に渡り、川上量生会長が小沢一郎の政治資金管理団体「陸山会」に寄付している。

2006年だけで100万円という額だ。

そういえば小沢一郎はニコニコ動画に出演するなどドワンゴと関係はある。

このようにドワンゴが意図してなのか、たまたまなのか真相はわからないがドワンゴと政治にいくつかの接点が見受けられる。

当時、法的にいろいろと問題視されたニコニコ動画等の仕組みに対して、法規制に対するロビー活動だとしたら、自民・民主バランスのよい対応となり、ドワンゴはかなり政治力に長けていると見ることもできるだろう。

そういえば、麻生太郎副総理はニコニコ動画を始めとしてインターネット上では非常に人気がある。

そのニコニコ動画を運営するのはドワンゴである。

川上会長自ら小沢一郎との関係を告白

2015年10月12日『ロンドンブーツ1号2号田村淳のNewsCLUB』(文化放送)にて、これまで川上量生氏が自ら語っていなかった小沢一郎との関係について初めてコメントした。

番組ではニコニコ動画が政治メディアとしての力を増した理由について小沢一郎の出演がキッカケだと認めていた。

だが実はその前に鈴木宗男が2ちゃんねるなどで国会の答弁をラップにしてブレイクしたことをキッカケに出演交渉していたことを明かしている。

当時、ニコニコ動画で流行したムネオラップはいくつかあるが、現在残っている代表的なものは以下の通り。

その鈴木宗男の出演交渉がうまくいかずに小沢一郎にアプローチしたという。

ドワンゴ創業者であり会長である川上量生は実は小沢一郎に7年間も献金をしていたことを明らかにし、その結果として信頼につながったとしている。

献金の結果としてニコニコ動画の出演につながったが、それはたまたまだったようだ。

当時献金した理由としては、上場してお金が入ったのでどこかに献金しようと考え、小沢一郎の本を読んで共感し、献金につながったとのこと。

小沢一郎の献金の仕組み

川上量生は以下のように明かしている。

小沢さんの仕組みってすごく良くて、一回献金するじゃないですか。献金フォームっていうのがあるんですけど、会費制なんですよね。そうすると一回献金すると翌年とかに請求書が送られてきて、一回で終わらない。

それで一回、始めたことだとして7年間も続けてらしい。月額課金ならぬ年間会員制度のストック型収益モデルとも言えるだろう。

スポンサーリンク