宿泊予約サイト「トラベルコちゃん」が好調なオープンドア。日本のIT企業では珍しく海外売上構成比が高い

昨年2015年12月にマザーズに上場したばかりの株式会社オープンドア。ガラケー時代はゲームSNSの大集合NEOなども存在感がありましたが、今では旅行比較サイトのトラベルコちゃんにリソースを集中しているようです。

先ほど比較.comの宿泊施設向けの記事もありましたが、今度は宿泊予約サイトで伸び続けるトラベルコちゃんの状況を2016年5月11日に開示された決算説明資料から見ていきたいと思います。

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旅行のオンライン市場

市場環境

まずは市場環境から。インバウンド市場は政府目標の2020年・4,000万人に届くかどうかは置いておいて、伸び続けるでしょう。そんな中、旅行のオンライン市場規模は2013年に2兆9千億円にも登るようです。

オープンドアの創業期からの売上推移

オープンドア売上推移

現在ではほぼ全てがトラベルコちゃんの売上ですが、旅行事業に集中し始めてから売上が右肩上がりに伸びています。

旅行比較サイト「トラベルコちゃん」

トラベルコちゃん

可愛いキャラクターが目印のトラベルコちゃん。約300社の旅行会社の商品を比較・検索できるようになっており、次のような海外版もあります。

海外版トラベルコちゃん

また海外・インバウンド繋がりで伝統工芸品を紹介するサイトも運営しています。いやー、しぶい。

伝統工芸品紹介サイト

売上と経常利益

全体業績推移

やはり宿泊予約サイトは利益率が高い。

しかも昨年から大幅に経常利益が伸びており、24億円の売上に対して経常利益が8.4億円もあるようです。この高い利益率、いったいどのようなビジネスモデルになっているのでしょう。

トラベルコちゃんのビジネスモデル

トラベルコちゃんビジネスモデル トラベルコちゃん収益モデル

国内外のホテル、航空会社、旅行会社等から情報を集め、ユーザに情報を提供します。トラベルコちゃんの大きな強みはサイト開設から長い歴史もあり、多くの情報が集まっていること。

この情報量が多いため、より多くの情報から比較でき、価格競争力を高めることができています。

売上は成果報酬型で掲載主からもらう従量課金収入と月額で旅行商品の掲載料としてもらう固定課金収入。あとは広告スペースの販売と3つあるようです。

中でも従量課金が成長し続けているので、それだけ利用者が伸びているということです。

海外・国内売上高比率

海外売上比率

もう1つこのトラベルコちゃんで興味深いのは海外売上高比率の高さ。

日本のインターネット企業で海外構成比がここまで高い企業は珍しいのではないでしょうか。

決算資料も利益を毎回、営業利益ではなく、経常利益で表記してあり、為替損益を意識している現れでしょう。

最後にトラベルコちゃんのUU数やユーザ属性を見てみます。

トラベルコちゃんのUU数とユーザ属性

UU数とユーザ属性

利用はスマホが多いですね。可愛いキャラクターや価格競争力のあるサービスとなっているからか、価格に敏感な女性層が67%と多い。年齢は25~34歳が中心となっています。

このUUをあまり広告宣伝費をかけずに獲得できているので、売上が伸びれば伸びる程、利益率は高くなる傾向にあります。

海外にも強い日本のインターネット企業は珍しく、利益率はさらに高まる傾向。これは期待できそうです。