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電子が紙を上回った漫画市場規模。この文化は日本人が世界に誇ることができる特権だ

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2017年(1~12月期累計)のコミック市場の統計が2018年2月26日に出版科学研究所から発表された。

大きなトピックスとしては紙のコミックス(単行本)が前年比0.9%減の1,666億円と減少したものの、電子コミックスが前年比17.2%増加の1,711億円となり、日本の偉大な文化である漫画の歴史上初めて電子が紙を抜いたことが明らかになった。

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引用全国出版協会

コミックス雑誌はジャンプやマガジンの黄金時代だった1995年のピーク時から比較すると3割未満の市場規模に落ち込んだ。

まだコミックス誌を合わせると紙での市場規模の方が大きいが、電子が抜き去るのは時間の問題だろう。ちなみにこの統計には最近流行りの無料マンガアプリの追加課金や広告収入が含まれていないと想定され、それを含めればコミック市場は下げ止まりを見せた可能性すらある。

ソフトバンクグループの創始者・孫正義は2010年のソフトバンク 新30年ビジョン発表会において「この30年で人々のライフスタイルは恐ろしく変わる。実質的に無限大の情報を入れられる、人工の知識と人工の知恵を入れられる、格納できる容量のストレージができたと。無限大のクラウドができて、超高速のネットワークで繋がる。そうすると、その時代に紙の新聞なんてほぼ100%ありえないと。紙の雑誌、書籍、ほぼ100%ありえない。CDで音楽をトラックで運ぶなんていうのは、ほぼ100%、1000%ありえないということであります。」と書籍や音楽が完全に電子に統一されると断言している。

こう書くと「いや、私は紙の方が読みやすい。肌触りが良い」などと反論がでるかもしれないが、そのうちAmazonのKindleなどが紙を上回る読みやすさ・肌触り・満足感を備え持った端末を開発するだろう。実際に紙のような薄い電子ペーパーは既に出てきている。

そこで改めて漫画についてだが、韓国や欧米ではアメリカやフランスなんかでも、そこそこ市場規模はあるが、1000億円を超えるような市場は日本だけだ。中国や韓国も漫画市場が伸びてきているが、無料で読む人が多く市場規模はまだまだ小さい。

そこで改めて考えて欲しいのは、この漫画文化が普及した日本の環境がすごく恵まれているということだ。

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漫画文化は日本人の特権だ

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ビジュアル化された表現の中ではマンガが最も制作費が低いかもしれない。だからこそ多数の作品を日本人は読むことができ、創造力が豊かになった結果、アニメ・ゲーム・コスプレ・メイドカフェ等、「クールジャパン」とも言われる日本独自の文化が世界中に広まっている。

文字の方が創造力が高まるという声もあるかもしれないが、実際テレビが普及してからの世界の方が知識の伝達のおかげもあるが、創造力も高まったのではないだろうか。

ドラマは深夜ドラマでも1話1000万円くらいかかるし、映画は数億円規模。ゲームも簡単なブラウザゲームでも1,000万円程度かかるし、もはやネイティブゲームは1億円以上制作費がかかる。

そんな中、最近のネット漫画は制作ツールの発展もあり、アシスタントなどもつけず、1人で書いているものも多数あるし、人気マンガでもドラマや映画なんかよりは製作コストが低い。

海外は小説であればフィクションの世界にひたることができるけど、ビジュアル化されたフィクション作品を視聴するにはTVや映画がメインとなる。

そうなると表現規制があったり、3次元表現には2次元表現とくらべて凝ったシチュエーションを再現するコストが非常にかかるので、表現範囲は限界があるだろう。

2次元の世界であれば宇宙空間や巨人が出てくる世界を比較的用意に表現できるが、3次元で表現しようと思うと、まだまだコストがかかりすぎて作品数はどうしても少なくなる。

あと漫画は30分で読めるけど、小説は10時間くらいはかかりそうだし、時間的な部分もポイントかもしれない。

より多くの創造性のある世界にひたることができる漫画文化はやはり日本人の特権なのだと思う。

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