第二次世界大戦時のCIAの極秘資料がアメリカの情報公開法を元に2015年にCIAのスパイマニュアルが公開されました。
CIAが敵国内に入って相手の生産性を落とすためのマニュアルですが、経営者や管理職の方は自分の組織に当てはまっている点が無いか、改めてスパイマニュアルの内容を見てほしい。
CIAのスパイマニュアル
英語ができる人は実際のスパイマニュアルを見て欲しいが、日本語訳は以下のとおり。
・「注意深さ」を促す。スピーディーに物事を進めると先々問題が発生するので賢明な判断をすべき、と「道理をわきまえた人」の振りをする
・可能な限り案件は委員会で検討。委員会はなるべく大きくすることとする。最低でも5人以上
・何事も指揮命令系統を厳格に守る。意思決定を早めるための「抜け道」を決して許さない
・会社内での組織的位置付けにこだわる。これからしようとすることが、本当にその組織の権限内なのか、より上層部の決断を仰がなくてよいのか、といった疑問点を常に指摘する
・前回の会議で決まったことを蒸し返して再討議を促す
・文書は細かな言葉尻にこだわる
・重要でないものの完璧な仕上がりにこだわる
・重要な業務があっても会議を実施する
・なるべくペーパーワークを増やす
・業務の承認手続きをなるべく複雑にする。一人で承認できる事項でも3人の承認を必須にする
・全ての規則を厳格に適用する
会社が小さい内、また創業者に権限が集中しているようなオーナー企業の非上場会社などは、このようなマニュアルは通用しないことも多いと思いますが、組織が大きくなればなるほど有効になると思います。
読者の皆様の所属する企業がどの程度の規模かわかりませんが、多かれ少なかれ思い当たるところはあるのではないでしょうか?
ここには確かに組織の生産性を悪くし、従業員のモチベーションを低くするためのノウハウが詰まっている。
経営者や管理職は改めて、自分の企業内にCIAのスパイが紛れ込んでいないか確認してほしいものです。